「職人技と自主映画が出会うところ~森崎東=高橋洋のTVドラマ」
七里圭(映画批評家)

 アナクロニズムの会では昨年10月に神代辰巳のTVドラマを取り上げたが、その企画の第二弾は、森崎東。森崎もまたTVドラマの演出や脚本で数々の名作を残している。そして今回上映する『離婚・恐婚・連婚』は、映画作家高橋洋が商業畑で脚本デビューした作品でもある。すでに自主映画や批評誌「映画王」で覚醒しつつあった高橋洋的なるもの。それは、どのようにTVドラマに斬り込み、異色のアルチザン森崎東と相対したのか。早大シネ研の後輩が当時の記憶を辿りながらインタビューする。