渋谷哲也(ドイツ映画研究者)

挨拶の言葉
かつて映画は、観たい作品の劇場公開やソフト化をじっと待つ時代が長かった。しかし現在、自発的に作品を上映するのはさほど難しいことではない。その試みをドイツ映画でささやかに始めてみたいと思う。作品選定の基準はずばり自分がスクリーンで観たいマイナー作品だ。無名の佳作、有名監督の未公開作、そして訳ありで公開されなかった呪われた映画まで多種多様なラインナップになるだろう。興味ある人は気軽にお付き合いしてほしい。そして自分も上映をやってみようという人の後押しとなったら幸いである。