不気味な口笛とともに少女がまた一人姿を消した……。ナチズムが台頭する不穏な時代の影を反映したフリッツ・ラング監督の恐るべき傑作。連続幼女殺人を重ねる殺人鬼を追う警察と自警団の息詰まる追跡。殺人鬼狩りの果てに明らかになる犯人の異常心理と生贄を求める民衆たちのヒステリーを、本作が初のトーキーになるラングが、技巧を尽くした演出でサスペンスフルに描く。