ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー生誕70 周年記念イベント
Rainer Werner Fassbinder ZUM 70. GEBURTSTAG

2015年7月25日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

ファスビンダーの生誕70周年を記念し、「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2015」とは違う観点からファスビンダーを考える試み。
ファスビンダーが参加した政治性の強いオムニバス映画『秋のドイツ』と、ドイツを代表する映画批評家ハンス・ ギュンター・プフラウムによるドキュメンタリー『少しの愛だけでなく』を上映。

■スケジュール

7月25日(土)
※整理番号つきチケットは12:10から販売します。シンポジウムの整理券も同時に配布を開始します。

12:30 「秋のドイツ」(119分)
15:00 「少しの愛だけでなく」(97分)

■上映作品

秋のドイツ

秋のドイツ
Deutschland im Herbst
1978 年(119 分)

監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー アルフ・ブルステリン アレクサンダー・クルーゲ マクシミリアン・マインカ エドガー・ライツ カーチャ・ルーペ ハンス・ペーター・クロース フォルカー・シュレンドルフ ベルンハルト・ジンケル

1977 年のダイムラー・ベンツ社長シュライヤーの誘拐、殺害を契機に、クルーゲの呼びかけで制作されたオムニバス。赤軍派テロと社会不安の渦中で、9 名の監督が各エピソードを通じてドイツの思想構造を問い直す。

少しの愛だけでなく

少しの愛だけでなく
Ich will nicht nur, daß ihr mich liebt
1992 年(97 分)

監督: ハンス・ギュンター・プフラウム

R ・W ・ファスビンダーについてのドキュメンタリー。 ハンナ・シグラ、イングリット・カーフェン等の関係者へのインタビュー、ファスビンダー自身のインタビュー映像、及び作品の抜粋によってその生涯を振り返る。
© STUDIOCANAL GmbH



ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
Rainer Werner Fassbinder


1945年5月31日、バート・ヴェーリスホーフェン生まれ。1967年に劇団「アクション・テアーター」に参加。同劇団解散後の1968年、仲間たちとともに劇団「アンチテアーター」を設立。劇団メンバーとの挑発的かつ実験的な長編映画制作を始める。1978年に発表した「マリア・ブラウンの結婚」により、ニュー・ジャーマン・シネマを代表する監督として世界的に認められる。ドイツ映画の未来を託される存在となった矢先の1982年6月10日、37歳で急死。彼の映画は、女性の抑圧、同性愛、ユダヤ人差別、テロリズムなどスキャンダラスなテーマが多く、常に激しい議論を巻き起こした。遺された42本の監督作品は、今日にも多くの問題を提起し続けている。



■関連企画

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーシンポジウム

生誕70 周年を迎えたR.W. ファスビンダー。没後30 年以上経った今もなお彼の作品は輝きを失わない。ファスビンダーとは何なのか、彼は何を表象しようとしていたのか。ドイツ映画研究者の渋谷哲也が映画研究者の斉藤綾子氏、映画監督の筒井武文氏を迎え、ファスビンダーを今どう考えるべきかを考察する。

日程:7月25日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

スケジュール(参加無料)
17:00「ジェンダー・トラブルメーカーとしてのファスビンダー」斉藤綾子(映画研究者)
17:20「現在からみたファスビンダーの映画技法」筒井武文(映画監督)
17:40「ファスビンダー、戦後ドイツ映画作家としての普遍性」渋谷哲也(ドイツ映画研究者)
18:00 トーク(斉藤綾子× 筒井武文× 渋谷哲也) 主催:渋谷哲也  協力:アテネ・フランセ文化センター


■各回入れ替え制
■全作品DVD上映
■全作品日本語字幕付き

■料金
一般=1000円
アテネ・フランセ文化センター会員=800円

■会場・お問い合せ

アテネ・フランセ文化センター
千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339

■主催

アテネ・フランセ文化センター