広島国際映画祭関連企画
「R.W.ファスビンダー映画の女性像を考える」
上映『マルタ』『ローラ』35㎜版+
講演会(レオ・ソエサント/映画批評家/フランス)
“The Image of Women in Rainer Werner Fassbinder’s Films”
Showing of “Martha” and “LOLA” (in 35mm)+
Lecture by French film critic Léo Soesanto

2018年11月26日(月)・27日(火)(2日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター

広島国際映画祭参加のために来日するボルドー国際インディペンデント映画祭ディレクターで映画批評家のレオ・ソエサント氏をお迎えして、ファスビンダー作品(『マルタ』『ローラ』)の上映と講演会を行います。

■スケジュール
※チケットは1回目上映開始の20分前から、当日上映分を販売します。

11月26日(月)

17:00 『ローラ』(115分)
19:30 『マルタ』(112分)

11月27日(火)

15:30 『マルタ』(112分)
18:00 『ローラ』(115分)

■特別企画

講演会「R.W.ファスビンダー映画の女性像について」(入場自由)
日程:2018年11月27日(火)20:00-

レオ・ソエサント(映画批評家、ボルドー国際インディペンデント映画祭ディレクター)
司会:渋谷哲也(ドイツ映画研究者/東京国際大学教授)
21:30-終了予定

■上映作品

マルタ

マルタ
Martha
1975年/112分/35㎜版/日本語字幕

監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
撮影:ミハエル・バウハウス
出演:マーギット・カーステンセン、カールハインツ・ベーム

両親の抑圧下で育ったマルタは、旅先で父を失った直後に出会った男性ヘルムートと結婚する。だが彼女の結婚生活は新たなる抑圧と教育の始まりだった。結婚制度の理不尽をゴシックホラーの様式で鋭く問いかける。コーネル・ウールリッチ晩年の短編小説『命ある限り』と酷似したストーリーだったために物議を醸したテレビ映画。

ローラ

ローラ
LOLA
1981年/115分/35mm版/日本語字幕

監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
撮影:クサヴァー・シュヴァルツェンベルガー
出演:バーバラ・スコヴァ、アルミン・ミューラー=シュタール

正義を重んじる新任の建設局長フォン・ボームと利権をもてあそぶ建設会社の親玉シュッカートの丁々発止の闘いは、仕事だけでなく美しい歌姫ローラもめぐる所有権争いとなる。愛と社会的公正は両立するのか、『嘆きの天使』の原作ハインリヒ・マン『ウンラート教授』を戦後復興期のドイツに移し替えた社会風刺的メロドラマ。



■講演者プロフィール

レオ・ソエサント
Léo Soesanto


2007年よりフランス「レ・ザンロック」誌の批評家として活躍。テレビを扱う雑誌「SOAP」編集長。カンヌ映画祭批評家週間短編部門セレクション責任者。2012年から新たに創設されたボルドー国際インディペンデント映画祭のプログラムディレクターとなり、現在はロッテルダム国際映画のセレクション委員も兼任。「プログラマーとしての仕事は映画批評の延長線上にあり、作品を見せるこということは極めて批評的な行為」とインタビューで語っている。本年5月にシネマテーク・フランセーズで開催されたファスビンダー特集ではテキストを執筆。同特集を紹介する映像では「ファスビンダーTシャツ」を着用して解説している。

■監督プロフィール

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
Rainer Werner Fassbinder


1945年5月31日、バート・ヴェーリスホーフェン生まれ。1967年に劇団「アクツィオーン・テアーター」に参加。同劇団解散後の1968年、仲間たちとともに劇団「アンチテアター」を設立。劇団メンバーとの挑発的かつ実験的な長編映画制作を始める。1978年に発表した『マリア・ブラウンの結婚』により、ニュー・ジャーマン・シネマを代表する監督として世界的に認知される。『リリー・マルレーン』(1980/81)『ケレル』(1982)では国際的スターを起用した大作映画を撮り上げる。ドイツ映画の未来を託される希有な存在となった矢先の1982年6月10日、37歳で急死。彼の映画は、女性の抑圧、同性愛、ユダヤ人差別、テロリズムなどスキャンダラスなテーマが多く、常に激しい議論を巻き起こした。遺された42本の監督作品は、今日にも多くの問題を提起し続けている。

■告知

レオ・ソエサント氏はアンスティチュ・フランセ東京(飯田橋)の日仏インディペンデント映画特集でもご登壇の予定です。
日時:11月28日(水)19:00

https://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1811281900/




■各回入替制
■上映作品は日本語字幕付き
■講演会(入場自由)
レオ・ソエサント氏の講演会「ファスビンダー映画の女性像について」は入場自由となっております。

■料金
一般=1回券1300円(2回券2000円
シニア/学生=1回券1000円
アテネ・フランセ文化センター会員=
1回券800円

■会場・お問い合せ

アテネ・フランセ文化センター
千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339

■主催

アテネ・フランセ文化センター

■後援

東京国際大学

■フィルム提供

マーメイドフィルム