マイナードイツ映画(発掘)講座
イントロダクション

2016年1月23日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

日本での興行や映画祭または特集上映の行われる可能性は極めて低い作品を日本語字幕付きで上映し解説する連続講義のイントロダクション。今回は、すでに日本でも上映され好評を博した、クリスティアン・ペッツォルト監督の「幻影三部作」最終作 である『イェラ』を上映。彼の新作『あの日のように抱きしめて』も含めて、新しいドイツ映画の動向を探る。また今後の上映計画についてのガイダンス講義でもある。

挨拶の言葉
かつて映画は、観たい作品の劇場公開やソフト化をじっと待つ時代が長かった。しかし現在、自発的に作品を上映するのはさほど難しいことではない。その試みをドイツ映画でささやかに始めてみたいと思う。作品選定の基準はずばり自分がスクリーンで観たいマイナー作品だ。無名の佳作、有名監督の未公開作、そして訳ありで公開されなかった呪われた映画まで多種多様なラインナップになるだろう。興味ある人は気軽にお付き合いしてほしい。そして自分も上映をやってみようという人の後押しとなったら幸いである。

渋谷哲也(ドイツ映画研究者)

■上映スケジュール

1月23日(土)

17:00 上映『イェラ』(89分)
18:30 講義:現代ドイツ映画におけるペッツォルトの新しさ(講師:渋谷哲也

■上映作品

イェラ

イェラ
Yella
2007年(89分)DVD上映

監督:脚本:クリスティアン・ペッツォルト
撮影:ハンス・フロム
出演:ニーナ・ホス デヴィット・シュトリーゾフ ヒンネルク・シューマン

旧東ドイツ出身のイェラは西側で新しく生きようとするが、彼女の過去が亡霊のように付きまとう。ペッツォルトの「幻影三部作」最終作。「イェラ」の名前は『都会のアリス』(ヴィム・ヴェンダース)の主演イェラ・ロットレンダーに由来。ニーナ・ホスは本作でベルリン映画祭主演女優賞を受賞。


■入れ替えなし

■上映作品は日本語字幕付き

■料金

一般=600円
アテネ・フランセ文化センター会員=500円


■会場&お問い合わせ

アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
TEL. 03-3291-4339

■主催

アテネ・フランセ文化センター

■協力

東京ドイツ文化センター ドイツ文化センター