マイナードイツ映画(発掘)講座
第2回:『ジミー・オルフェウス』

2016年8月11日(木・祝)
会場:アテネ・フランセ文化センター

渋谷哲也氏による、日本未公開のドイツ映画を日本語字幕付きで上映・解説する連続講義。第2回目は近年再評価されるドイツ娯楽映画の巨匠、ローランド・クリックの中編『ジミー・オルフェウス』を取り上げます。

ドイツ映画発掘講座第2回は、今年のベルリン映画祭のレトロで上映された愛すべき中編映画を紹介したい。今まで知られなかったニュー・ジャーマン・シネマの本当の多彩さを明らかにしてくれるはずだ。1937年生まれのローランド・クリックは1960-70年代に映画愛溢れる無国籍な映画を作り続けた。だが1980年製作『クリスティーネ・F』の撮影直前に監督を降板させられ、90年代以降は映画を撮れず忘却されていた。しかし彼の映画を今見ると、まぎれもないニュー・シネマの王道だったことが分かる。上映時間1時間弱、主役は1人の男と1人の女、主題歌、苦い青春、『ジミー・オルフェウス』はヌーヴェルヴァーグとプログラムピクチャーの正統な後継者だ。

渋谷哲也(ドイツ映画研究者)

■上映スケジュール

8月11日(木・祝)

17:00 上映『ジミー・オルフェウス』(52分)
18:00 講義

■上映作品

ジミー・オルフェウス

ジミー・オルフェウス
JIMMY ORPHEUS
1966年(52分)

脚本・監督・編集・音楽:ローランド・クリック
撮影:ロベルト・ヴァン・アケレン

1966年、戦後西ドイツの若き映画作家たちは『昨日からの別れ』(クルーゲ)『若きテルレス』(シュレンドルフ)など次々と斬新な映画を発表していた。ローランド・クリック最初の中編映画『ジミー・オルフェウス』は日雇い港湾労働者クリストフ(通称ジミー)の一夜の物語だ。ある晩酔っぱらって宿泊所に戻れなくなった彼は、酒場を転々とするうちに一人の女性と出会い、夜のハンブルクの街の冒険を始める。


■入れ替えなし
■上映作品は日本語字幕付き

■料金

一般=1500円
アテネ・フランセ文化センター会員/学生/シニア=1300円


■会場&お問い合わせ

アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
TEL. 03-3291-4339

■主催

アテネ・フランセ文化センター

■協力

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