アルゼンチン映画の秘宮(第4回)
New Century New Cinema presents Cine Argentino vol.4
2013年12月15日(日)
会場:渋谷アップリンク
映画批評家の赤坂太輔氏が、「映画大国」アルゼンチンの映画史を掘り起こすシリーズ企画。第4回は、過去に「はみだした男」が日本でも公開されたウーゴ・サンチャゴ監督のスタイリッシュなノワールと、歌手、俳優としても名高いレオナルド・ファビオ監督による瑞々しいロマンスを上映します。
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http://www.uplink.co.jp/event/2013/19834
アカデミー賞や映画祭受賞作以外は日本に知られることはまるでないが、今世界で最も注目される国の一つ、アルゼンチンは伝統ある南米の映画大国である。ジョン・アルトンやグレッグ・トーランドの弟子たちによる光と影の撮影、ラロ・シフリンやガトー・バルビエリらを輩出したJazzyな音楽、時にボルヘスやコルタサルらも加わった文学的伝統を背景に持つ脚本……ヒューゴ・フレゴネーズからリサンドロ・アロンソまでを送り出したその歴史を見直してみると、軍政時代の暗い記憶やタンゴからくる一般的イメージを離れて、この映像的時代にダイレクトでリンクする同時代性を持った作品たちが見えてくる。このシリーズではそんなアルゼンチン映画の「陰の流れ」を追ってみる。
赤坂太輔(映画批評家)