アルゼンチン映画の秘宮(第5回)
New Century New Cinema presents Cine Argentino vol.5

2014年12月17日(水)
会場:渋谷アップリンク

ラ・カサ/家

底の見えない川

ラ・カサ/家

映画批評家の赤坂太輔氏が、「映画大国」アルゼンチンの映画史を掘り起こすシリーズ企画。第5回は、作家・詩人としても活躍しているグスタボ・フォンタン監督の2作品を上映します。

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http://www.uplink.co.jp/event/2014/33333

現代アルゼンチン映画作家を代表する一人グスタボ・フォンタン。イメージとサウンドによる音楽的な彼の作品は、作家で詩人でもあることや、垣間みられるゴダール、タルコフスキー、エリセ、ブラッケージら先達からの影響にとどまらない豊かさを見てとることができる。それはいわゆる<映像詩>的なジャンルや、メディアの限界に閉ざされることのない開放感に観客を送り届けてくれるのである。
赤坂太輔(映画批評家)

■上映スケジュール(15分前開場)

12月17日(水)

18:30- 「ラ・カサ/家」(57分)
20:00- 「底の見えない川」(61分)+講演:赤坂太輔

■上映作品

底の見えない川

底の見えない川
La orilla que se abisma
2008年(64分)※DVD上映

監督:グスタボ・フォンタン
撮影:ルイス・カメラ
録音:アベル・トルトレリ
編集:マリオ・ボキーニョ、グスタボ・スキアフィーノ

フアン・L・オルティスの詩に想を得た作品。川をたどるカメラはやがて鬱蒼としたエントレ・リオスの森の中へ。オルティスのドキュメンタリーからの引用コラージュを通過して、いつ果てるとも知れない彷徨いの旅へと向かう。

※上映素材の状態が悪く、お見苦しいところがございます。予めご了承くださいますようお願いいたします。

ラ・カサ/家

ラ・カサ/家
La Casa
2012年(61分)※DVD上映

監督:グスタボ・フォンタン
撮影:ディエゴ・ポレリ、グスタボ・スキアフィーノ
録音:ハビエル・ファリナ
編集:マリオ・ボキーキョ

ブエノスアイレス州バンフィエルドにある監督自身の生家をとらえるカメラは、今は誰も住んでいないが家族の記憶に満ちた部屋、事物、光、物音、映像それ自身から、かつて人々の生きた時間へと遡行していく。だが、その運動は不意に断ち切られる。


グスタボ・フォンタン
Gustavo Fontán


1960年生。ブエノスアイレス大学芸術学部卒業後、映画を志す。自分の生家を舞台にした作品集、川を題材にした作品シリーズがあり、いずれもフィクションやドキュメンタリーのカテゴリーを超えた映画を撮り続けている。最新作『顔(El rostro)』は、ブエノスアイレスインディペンデント映画祭監督賞。次回作は、作家フアン・ホセ・サエールの小説に想を得た作品という。詩集と短編小説集、戯曲作品も発表している。



■上映作品は日本語・英語字幕付き
■各回入れ替え制

■料金

一般=1回券1500円/2回券2500円
アテネ・フランセ文化センター/アップリンク会員=1回券1200円/2回券2400円

■会場&お問い合わせ

渋谷アップリンク
東京都渋谷区宇田川町37-18
トツネビル1F・2F
TEL. 03-6825-5503

■主催

New Century New Cinema
アテネ・フランセ文化センター
渋谷アップリンク