ロシア・ソヴィエト映画 連続上映
第13回 特撮ファンタジーの巨匠 プトゥシコ

2015年5月23日(土)・5月24日(日)
会場:神戸映画資料館

石の花

妖婆・死棺の呪い

ルスランとリュドミーラ

神話や民話をもとにしたファンタジックな特撮映画で知られるアレクサンドル・プトゥシコ監督の世界をご堪能ください。

■上映スケジュール

5月23日(土)

13:00 「石の花」(80分)
14:40 「妖婆・死棺の呪い」(78分)
16:20 「ルスランとリュドミーラ」(149分)

5月24日(日)

13:00 「ルスランとリュドミーラ」(149分)
15:50 「石の花」(80分)
17:30 「妖婆・死棺の呪い」(78分)

■作品解説

石の花

「石の花」
Каменный цветок
1946年(80分/35mm)モスフィルム

監督:アレクサンドル・プトゥシコ
原作:パーヴェル・バジョーフ
撮影:フョードル・プローヴォロフ
美術:ミハイル・ボグダノフ、ゲンナーヂィ・ミャスニコフ
音楽:レフ・シュヴァルツ
出演:ヴラヂーミル・ドゥールジニコフ、タマーラ・マカーロヴァ、ミハイル・トロヤノフスキィ、アレクセイ・ケリベーレル

幼くして石細工の技を心得、誰をも驚かす名匠となったダニーラ。そんな彼はさらに石工としての腕を磨くべく、許嫁のカーチャのもとを離れ、本物と見紛う石の花を作るよう依頼してきた「銅山の女主」のいる地下に下る。しかし、その誘いはダニーラに人間界を忘れさせ、その技を思いのままにしようとする山の主の罠だった。1946年にはカンヌ映画祭でカラー作品最優秀賞、翌年47年には文学・芸術分野でスターリン賞一等を受賞した作品。(作品解説:東海晃久 )

妖婆・死棺の呪い

「妖婆・死棺の呪い」
Вий
1967年(78分/35mm)モスフィルム

監督:コンスタンチン・エルショーフ、ゲオールギィ・クロパチョーフ
原作:ニコライ・ゴーゴリ
撮影:ヴィクトル・ピシャーリニコフ、フョードル・プローヴォロフ
美術:アレクサンドル・プトゥシコ、ニコライ・マルキン、ローザ・サトゥノーフスカヤ
音楽:カレン・ハチャトゥリャン
出演:レオニート・クラヴリョーフ、ナターリヤ・ヴァルレイ、アレクセイ・グラズィーリン、ニコライ・クトゥーゾフ

神学校生ホマー・ブルートは旅先で遭遇した魔女の老婆に苦しめられ、殺めてしまう。しかし、その亡骸は地主の美しい娘に姿を変えていた。旅を切り上げキエフに戻ったホマーが数日後に呼び出された先はなんと自分の殺めた娘の埋葬式。祈祷を上げる三夜のあいだホマーは復讐を謀ろうとする悪霊たちから逃れようとし、最後の夜、彼を付け狙う悪霊たちが、地面にまで睫毛の垂れた鉄の顔を持つ妖怪ヴィイを召喚する。当時モスフィルムスタジオの学生監督だったクロパチョーフとエルショーフのフィルムをベースにプトゥシコの特撮技術と幻想美が加味された、ソ連時代最初で最後のホラー映画。(作品解説:東海晃久 )

ルスランとリュドミーラ

「ルスランとリュドミーラ」
Руслан и Людмила
1972年(149分/35mm)モスフィルム

監督:アレクサンドル・プトゥシコ
原作:アレクサンドル・プーシキン
撮影:イーゴリ・ゲレイン、ヴァレンチン・ザハーロフ
美術:オーリガ・クルチーニナ
音楽:チーホン・フレンニコフ
出演:ヴァレーリィ・コージネツ、ナターリヤ・ペトローヴァ、アンドレイ・アブリコーソフ

原作は19世紀ロシアの国民的詩人アレクサンドル・プーシキンによる同名の物語詩。豪傑ルスランは自らの婚礼の席で、許嫁であったキエフ大公国の姫リュドミーラを黒魔術師チェルノモールにさらわれてしまう。大公スヴェトザールは、娘に恋心を寄せる男たちに向かって、姫を取り返した者に結婚を許すと告げると、ルスランを始めとする若者たちがリュドミーラの救出に向かう。プトゥシコの晩年最後にして、最も興行収益の多かった作品でもある。(作品解説:東海晃久 )



■日本語字幕付き
■各回入れ替え制

■料金
一般=1200円(学生/シニア=1000円
神戸プラネットシネマ倶楽部会員=1000円(学生/シニア=900円
アテネ・フランセ文化センター会員=1000円
※《割引》当日に限り、2プログラム目は200円引き

■会場

神戸映画資料館
兵庫県神戸市長田区腕塚町5丁目5番1
アスタくにづか1番館北棟2階
078-754-8039

■主催

神戸映画資料館
アテネ・フランセ文化センター

■協力

ロシア映画社