ロシア・ソヴィエト映画 連続上映
第15回 中央アジアの少年たち
2015年12月12日(土)・12月13日(日)
会場:神戸映画資料館
旧ソ連のカザフスタン、キルギスで作られた映画の中から、少年を主人公にする3作品を紹介します。
旧ソ連のカザフスタン、キルギスで作られた映画の中から、少年を主人公にする3作品を紹介します。
■上映スケジュール
12月12日(土)
13:00 | 「灰色の狼」(89分) |
14:55 | 「白い汽船」(143分) |
16:55 | 「白い鳩」(135分) |
12月13日(日)
13:00 | 「灰色の狼」(89分) |
14:55 | 「白い汽船」(143分) |
16:55 | 「白い鳩」(135分) |
■作品解説
「灰色の狼」
ЛЮТЫЙ
1973年(96分/35mm)カザフィルム
監督:トロムーシュ・オケーエフ
原作:ムフタル・アウェーゾフ
脚本:アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキー、エドゥアルド・トロピーニン
撮影:カドィルジャン・クィドィラリエフ
出演:カムバル・ワリエフ、シュイメンクル・チョクモロフ、アリムジャン・ジヤンゴロゾワ
両親と死に別れ伯父のもとで暮らす遊牧民の少年。伯父が仕留め損ねた狼の子を反対を押し切って育て始めるが、狼の子は逃げ出して野生に戻り少年も家を出る。そして狼の子と再会するが……。カザフを代表する作家アウエーゾフの短編小説を、コンチャロフスキーらが脚色し、キルギス出身の監督が映画化した作品。
「白い汽船」
Белый пароход
1976年(100分/35mm)キルギスフィルム
監督:ボロトベク・シャムシエフ
原作・脚本:チンギス・アイトマートフ
撮影:マナスベク・ムサーエフ
出演:ヌルガズィ・スィディガリエフ、サビーラ・クムシャリエヴァ
両親と別れ、森で暮らす7歳の少年。その孤独を癒やすのは、親代わりの老人が語る民間伝承の物語だけだった。しかし、大人たちの「現実」が、少年の夢の世界を押しつぶしていく。1970年代に“キルギスの奇跡”と呼ばれたキルギス映画の代表作。
「白い鳩」
ЧУЖАЯ БЕЛАЯ И РЯБОЙ
1986年(99分/35mm)カザフィルム
脚本・監督:セルゲイ・ソロビヨフ
原作:ポリス・リャホフスキー
撮影:ユーリー・クリメンコ
出演:スラーワ・イリュシチェンコ、リュボミラス・ラウツァヴィチュス、リュドミーラ・サヴェーリエワ
モスフィルムの監督ソロビヨフがカザフの撮影所で制作。カザフの町を舞台に、戦後の過酷な日々を生き抜いた少年の成長を描く。撮影は『スラム砦の伝説』や『神々のたそがれ』のユーリー・クリメンコ。ヴェネチア国際映画祭特別賞受賞作品。