ジャック・ベッケル Jacques Becker


1906年、パリ生まれ。少年時代から親交があったジャン・ルノワール監督の助監督になり、「どん底」(1936)「大いなる幻影」(1938)等の作品に参加。1942年、初の長編劇映画「最後の切り札」を監督。以後、シモーヌ・シニョレ主演の恋愛劇「肉体の冠」(1951)、ジャン・ギャバン主演のギャング映画「現金に手を出すな」(1954)、画家モジリアニの後半生をジェラール・フィリップが演じた「モンパルナスの灯」(1958)、パリ市井三部作と呼ばれる「幸福の設計」(1946)「七月のランデブー」(1949)「エドワールとキャロリーヌ」(1951)など、多彩なジャンルの作品を手がけた。1960年、病没。遺作は、刑務所から脱獄を試みる五人の囚人を描いた「穴」(1960)。


過去の上映作品

最後の切り札 Dernier atout 1942
アラブの盗賊 Ali Baba et les quarante voleurs 1954
怪盗ルパン Les Aventures d'Arsène Lupin 1957