「炎のアンダルシア」が日本でも公開された世界的なエジプトの監督ユーセフ・シャーヒーンの初期の作品で、「アラビアのロレンス」で世界に飛躍したオマー・シャリフ(オマル・シャリーフ)のデビュー作でもある。主演はアラブの女王と呼ばれるファーティヌ・ハマーマ。このカップルはその後6本の映画で共演し、実生活でも結婚して子供をもうけるが、71年に離婚した。
ユーセフ・シャヒーンは20代前半で幸運なデビューを飾った監督で、その恩返しというわけでもないだろうが、新人の発掘を得意としている。この映画でも人気女優ファーティヌ・ハマーマの相手役に新人のオマー・シャリフを抜擢して成功を収めた。オマー・シャリフはこの映画のあと61年までの8年間に約20本のエジプト映画に主演したが、62年の「アラビアのロレンス」以後、世界に向けて飛び立った。