「特集 カルロト・コッタと現代ポルトガル映画」関連企画
ポルトガル映画「バロン」特別上映会

2015年3月15日(日)
会場:映画美学校試写室

バロン

バロン

私はゾンビと歩いた!

1943年にアメリカのB級映画のスタッフによってポルトガルで制作され、当時のポルトガルの独裁者によって封印された幻の映画「バロン」。ポルトガルの奇才エドガル・ペラ監督が手がけた異色作の「架空の設定」を、1943年につくられたアメリカ恐怖映画「私はゾンビと歩いた!」(ジャック・ターナー監督)との同時上映によって検証します。

あらゆる吸血鬼は暴君であり、あらゆる独裁者は人民の魂をすすって生きている
——エドガル・ペラ

■上映スケジュール

3月15日(日)※13:30から整理券を配布します。

15:00 参考上映「私はゾンビと歩いた!」(68分)
16:30 「バロン」(90分)

■上映作品

私はゾンビと歩いた!

私はゾンビと歩いた!
I Walked With A Zombie
1943年(68分)※DVD上映

製作:ヴァル・リュートン
監督:ジャック・ターナー
出演:トム・コンウェイ フランシス・ディー ジェームズ・エリソン

美貌の看護婦が富豪の妻の看病のためにハイチの農園に招かれる。そのハイチでは、ブードゥーの儀式でどんな病も完治できると信じられていた……。怪奇映画の名プロデューサーであるヴァル・リュートンと巨匠ジャック・ターナーによるゾンビ映画。後の「殴られる男」(1956)などの監督マーク・ロブソンが編集、「ジェーン・エア」の設定を大胆に翻案した脚本にカート(クルト)・シオドマクが参加するなど、多くの才能が集結したB級映画のクラシック。

バロン

バロン
O Barão
2011年(90分)

監督:エドガル・ペラ
出演:マリーナ・アルブケルケ マルコス・バルボーザ ヴィトル・コレイア

エドガル・ペラによる「架空の設定」は次の通りである。ポルトガルの実在の作家ブランキーニョ・ダ・フォンセカの恐怖小説が、1943年に製作者ヴァレリー・リュートン率いるアメリカのB級映画のスタッフにより映画化されるも、完成した作品は当時の独裁者の逆鱗に触れ破棄された。ところが、2005年になってその一部が発見され、それをもとに修復、再撮影されたのが本作「バロン」である……。
数奇な運命をたどる40年代のアメリカ映画として2011年に制作されたポルトガル映画「バロン」。「その当時の映画監督と競合するつもりで、映画制作におけるオルタナティブを摸索しつつも、同時に吸血鬼映画のカノンにのっとり、恐怖映画というジャンルの表現を再発明することを試みた」とペラ監督は語っている。




■入れ替えなし
■上映作品は日本語字幕付き

■料金
一般=1600円
アテネ・フランセ文化センター会員=1400円

■お問い合わせ

アテネ・フランセ文化センター
03-3291-4339(13:00-20:00)

■会場

映画美学校試写室
東京都渋谷区円山町1-5
KINOHAUS地下1階
(渋谷・文化村前交差点左折・ユーロスペース下)

■主催

ポルトガル大使館
ポルトガル大使館

アテネ・フランセ文化センタ—

■協力

ポルトガル映画・映像院
ポルトガル大使館
アイ・ヴィー・シー
映画美学校