<映画一揆外伝~極楽篇~>
いまおかしんじ特集上映

2019年1月12日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

デビュー作『彗星まち』の衝撃から23年。今もなお自分のフィールドを作り上げ、映画を量産し続ける、いまおかしんじ監督の初期二作品を映画一揆外伝~破れかぶれ~から、一夜限り堂々のフィルム上映!
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お詫びと訂正
ウェブページとチラシの記載におきまして、「一夜限り堂々の35mmフィルム上映!」とございましたが、正確には『彗星まち(獣たちの性宴 イクときいっしょ)』は16mm、『デメキング(痴漢電車 弁天のお尻)』は35mm上映となります。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。ご了承のほどお願い申し上げます。

■スケジュール
※チケットは17:00から販売します。

1月12日(土)

17:30 『彗星まち』(63分)
18:35 トーク:いまおかしんじ(映画監督)+井土紀州(映画作家・脚本家)
19:15 『デメキング』(80分)

■上映作品

彗星まち(獣たちの性宴 イクときいっしょ)

彗星まち(獣たちの性宴 イクときいっしょ)

1995年/63分/16㎜

監督・脚本:今岡信治
撮影:鈴木一博
出演:新井総二郎 奈賀愛子 伊藤猛 阿部節子 佐野和宏 林由美香

■あらすじ
ペットショップで働く青年、クスオは同棲していた彼女アイコに出て行かれた。アイコは中年、マサシと同棲を始める。悶々と過ごすクスオは新しい恋人、タチコと河原で屍体を発見する。一方で過食嘔吐を繰り返すアイコと借金地獄で足掻くマサシ。4人は屍体に惹きつけられるかのごとく河原に集まり…。
■解説
95年、獅子プロに入社したいまおかしんじが同棲していた恋人に振られたのち、会社の倉庫で暮らしながら、絶望の淵の淵で作り上げたデビュー作である。クスオの屍体への興味、登場人物たちが放つ、無気力の中で何かが轟々と燃えているやり場のない感情は岡崎京子の『リバーズ・エッジ』を彷彿させる。いまおかしんじの生きた95年という時代の、素っ裸でフルチンの、酸っぱく塩辛すぎる青春が、映画の中に、眩しいほどに焼き付けられている。

デメキング(痴漢電車 弁天のお尻)

デメキング(痴漢電車 弁天のお尻)

1998年/80分/35㎜

監督・脚本:今岡信治
撮影:鈴木一博
出演:長曽我部蓉子 鈴木卓爾 川瀬陽太 児島なお

■あらすじ
無気力な青年、大黒は電車で痴漢したホテトル嬢のペン子を思うあまり、世紀末に巨大な怪獣「デメキング」からペン子を救出する未来を見る。一方でペン子は恋人を目の前で殺され途方に暮れていた。ペン子のホテトル仲間の南極、サラ金会社のOLホテイ、借金の返済の為に強盗を試みようとするエビス、スリ仲間のシャモと寿。七人の男と女は出会い…。
■解説
普段日常の中で意識することは早々ないが、誰しも「生きてる」感覚が欲しいと思うものである、と思う。それは何だっていい。馬鹿げてたっていい。たとえそれを探す行為そのものを貶され、呆れられても足を止めてはいけない。愛するペン子を守る為に、怪獣デメキングをぶっ倒す妄想が爆発する男、大黒の「生きてる」感覚への足掻きは観る者の心を鷲掴みにする。そして大黒を取り巻く、愛すべき登場人物達。エビスは言う、「一瞬でいいんだ」。確かにそうだ。一瞬だけでもいい。思いっきり、気が遠くなるほど「生きてる」と思える何かを探すのだ。


■料金
一律1500円(当日券のみ)

■お問い合せ

090-4395-4852(担当:高橋)

e-mail:spiritualmovies@hotmail.co.jp

■会場

アテネ・フランセ文化センター
千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339

■主催
映画一揆外伝
アテネ・フランセ文化センター

■協力
国映株式会社

■フィルム提供
国立映画アーカイブ