映画一揆外伝 〜破れかぶれの映画史〜vol.1

2019年8月10日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

破れかぶれの映画史〜vol.1
『日本解放戦線・三里塚の夏』と『百年の絶唱』

映画一揆外伝は、今年1月の「いまおかしんじ監督特集」に引き続き、アテネ・フランセ文化センターとの共催企画として「映画一揆外伝~破れかぶれの映画史」と題する上映会シリーズを実施します。今回は第一弾として、小川プロ『日本解放戦線・三里塚の夏』と井土紀州監督『百年の絶唱』をともに16mmプリントで上映し、ゲストを招いてのトークも行う予定です。

“作りっぱなしはやめよう。自分たちの作った映画なんだから、自分たちの手で上映していこう”
この単純な宣言のもとに、映画一揆は狼煙をあげた。
以後、上映を企画し、チラシをばら撒き、フリーペーパーを発行して、映画も作った。様々な困難に直面しながらも、破れかぶれに突き進んできた。 そして、映画一揆は次なる展開に向かう。
自分たちが影響を受けた映画、共鳴する映画を自分たちの映画とともに上映するのだ。
映画作りに熱あれ、上映に光あれ、との願いを込めて。
破れかぶれの映画史、ここに始まる。

映画一揆外伝スタッフ一同

■スケジュール
※チケットは16:00から販売します。

8月10日(土)

16:30 『百年の絶唱』(87分)
18:10 『日本解放戦線・三里塚の夏』(108分)
19:58 トーク(予定、30分)

■上映作品

日本解放戦線 三里塚の夏

日本解放戦線 三里塚の夏
1968年/108分/16mm
監督:小川紳介
撮影:大津幸四郎 田村正毅

1992年、小川紳介が亡くなったのを機に、小川プロの全作品が上映されることになり、いくつかの関連書籍が刊行された。当時、20代前半だった井土らスピリチュアル・ムービーズのメンバーは、そこで小川プロの映画と出会い、衝撃を受ける。そして、映画の内容だけでなく、その制作体制や上映形態などにも深い関心を持つことになった。その後、小川プロのメンバーだった伏屋博雄や菊池信之との出会いを通じて、影響は深まり、『百年の絶唱』の制作へとつながっていくのだった。

〈あらすじ〉
7作を数えることになる「三里塚シリーズ」(1968-1977)の第一作。 1966年、成田新東京国際空港が千葉県成田市の三里塚周辺に建設されることが決定した。 地元農民たちは直ちに反対運動を起こしたが、翌年になり、条件付きで賛成の農家の土地で測量が開始され、 それに伴って反対派農民たちの阻止運動も一段と高まっていく。 本作は1968年4月から7月にかけて、測量調査をする空港公団職員と、護衛の機動隊。 それを阻止しようとする農民・学生を「三里塚映画班」として反対農民側についた小川プロが捉えた闘争の記録である。

百年の絶唱

百年の絶唱
1998年/87分/16mm/英語字幕版
監督・脚本:井土紀州
撮影:西原多朱
追加撮影:高橋和博
出演:平山寛 葉月螢 佐野和宏 坪田鉄矢 加藤美幸

1997年に初めて上映されて以来、常に新しい観客との出会いを模索しつづけてきたスピリチュアル・ムービーズの第一作。青春期の悶々とした悩みや苦しみ、ヒリヒリするような焦燥感や悲しみを〝叙情〟に流れるのではなく、あくまでも〝叙事〟的に展開し、映像による叙事詩を企てた。また、本作を強く印象付ける〝熊野〟の神話的風景は、井土が近年シナリオを担当した『溺れるナイフ』でも顕在化しており、様々な意味で原点というべき映画である。

〈あらすじ〉
中古レコード屋でアルバイトをしながら別れた女のことが忘れられず虚ろな日々を送っている青年平山。失踪した男が残したレコードを引き取ってくれという依頼に、その部屋を訪れた平山は、そこでこの世のものとは思えぬ異様な声を聞く。それが全ての始まりだった。
徐々に彼の周りで異変が起こり始める。失踪した男のレコードを返せと平山に付きまとう女。抜けた歯。血痕を這うなめくじ。
留守番電話に吹き込まれた口笛。古いレコード。廃墟の小学校。ダムの底に沈む村。木箱に閉じ込められた行き場のない想い。
やがて、平山に失踪した男の記憶が浸透し始める。もう誰の記憶かわからない。
平山はつき動かされるようにある目的に向かって行動を起こした……。

映画一揆外伝とは

脚本家/映画監督・井土紀州が学生時代に仲間と結成し現在に至る映画結社スピリチュアル・ムービーズ。それは“魂にふれる映画”を希求する映画集団である。 スピリチュアル・ムービーズは1998年の「百年の絶唱」公開以降、「レフトアローン」「ラザロ」「行旅死亡人」など、制作と上映の実践を継続していくなか、2010年〜2011年に“怒りと祝祭の上映蜂起”『映画一揆』を各地で展開した。
2014年、『映画一揆』に遅れて参じた若者たちに牽引される形で『映画一揆外伝』が始動。スピリチュアル・ムービーズ関連作品を映画館で上映するというこれまでの枠組みを超え、より柔軟により拘り深く『映画一揆外伝』は破れかぶれに進んでゆく。
>>>映画一揆外伝のウェブページはこちら


■料金
一律1500円(当日券のみ)

■お問い合せ

090-4395-4852(担当:高橋)
spiritualmovies@hotmail.co.jp

■会場

アテネ・フランセ文化センター
千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339

■主催
映画一揆外伝
アテネ・フランセ文化センター