東京国際映画祭 CROSSCUT ASIA 提携企画
インドネシア怪奇映画の女王、スザンナ

2016年11月11日(金)
会場:アテネ・フランセ文化センター

今年の第29回東京国際映画祭「国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA」提携企画として、1980年代に一世を風靡したインドネシアの怪奇映画の伝説的ヒロイン、スザンナについて、四方田犬彦氏が貴重な映画資料を用いながら解説する。

貞淑な人妻から凶悪な魔女、そして海底の王国の女王まで、美女スザンナはインドネシア映画界に突如、咲き誇った大輪の妖花である。海辺の洞窟で、巨大な卵を割って誕生する血まみれのスザンナ。黄金の衣装をつけ、これも黄金の馬車に乗って、空の彼方へと去ってゆくスザンナ。
もしクリスティン・ハキムがインドネシアの表の顔、聡明にして民族の歴史を担う、誇り高き顔であるとすれば、スザンナのそれは、現世で貶められ、ひとたち人間の共同体から排除されたものの、神秘の力を得て回帰してきた女神のそれである。
スザンナを通して、あの伝説のインドネシア怪奇映画の全貌が浮かび上がる。
四方田犬彦(映画研究・比較文学研究家)

■スケジュール

11月11日(金)※当日券のみ。18:40からチケット販売・会場予定。

19:00 「インドネシア怪奇映画の女王、スザンナ」
講師:四方田犬彦(映画研究・比較文学研究家)

スザンナ
1942年生まれ。1958年に子役としてデビューし、その演技力が高く評価される。1970年代から80年代にかけて、多数の怪奇映画でヒロインを演じ、”怪奇映画の女王”としての地位を不動にする。国民的スターへと登りつめた一方で、プライベートを一切明かさず、花を食べて生きているとまことしやかに噂されていた。1991年に一度引退したものの、2003年にTVドラマに出演。その後公の場には姿を現さず、2008年に66歳で死去。42本の映画に出演した。

「国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA」とは?
東京国際映画祭の新たな部門として2014年に創設された「CROSSCUT ASIA」では、アジアの国、監督、俳優、テーマなどに焦点を当て、アジアの現在(いま)を鋭く切り取った珠玉の映画を特集していきます。2014年「魅惑のタイ」、2015年「熱風!フィリピン」に続き、2016年のテーマは「カラフル! インドネシア」です。



■入替なし

■料金
一般=1100円
アテネ・フランセ文化センター会員=800円

■会場・お問い合せ

アテネ・フランセ文化センター
千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339

■主催
国際交流基金アジアセンター


アテネ・フランセ文化センター

■特別協力
東京国際映画祭