Im Apparat 現代ドイツ映画作家シリーズ
ウルリヒ・ケーラー Ulrich Köhler
日本未公開作の上映とトーク

2023年4月22日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

イン・マイ・ルーム

イン・マイ・ルーム

イン・マイ・ルーム

現代ドイツのユニークな映画作家ウルリヒ・ケーラー監督の日本未公開作を上映し、監督にオンラインでご登壇いだいてトークを実施します。
本企画は慶應大学アンドレアス・ベッカー氏によるドイツの様々なアーティストや研究者を招いてのトーク〈Im Apparat〉シリーズの一環としてDAADの助成を受けて開催するものでもあります。

【お知らせ】
上映作品『イン・マイ・ルーム』につきまして、字幕なしでの上映に変更となりましたため、入場料を無料とさせていただきます。
直前の変更となり申し訳ございません。何卒ご了承のほどお願い申し上げます。

【追記】
『イン・マイ・ルーム』の上映は、英語字幕、渋谷哲也さんのマイクでのアナウンスによる日本語同時通訳付きとなりました。
度重なる変更となりお詫び申し上げます。引き続き、入場料は無料とさせていただきます。

主人公アルミンと同様に私と同世代の多くの者は、リベラルな両親の元で物質的な窮乏を感じることなく育ってきた。学校を卒業した後は様々な道が開かれていた。職業の選択においても家族を作ることにおいても当たり前のライフコースはなく、可能性の空間は無限であるように見えた。いつでも新たに始められるという気持ちと共に、物質的論理や安定志向に囚われることへの拒絶が自分自分のアイデンティティをなしていたのだ。

ウルリヒ・ケーラー(映画監督)

■上映スケジュール
※チケットは上映開始の20分前から、当日上映分を販売します。
※開場時間は16:40になります。

4月22日(土)

17:00 『イン・マイ・ルーム』(119分)
19:20 オンライントーク:ウルリヒ・ケーラー(映画監督)
司会:アンドレアス・ベッカー(慶應義塾大学准教授)
進行・通訳:渋谷哲也(ドイツ映画研究者、日本大学文理学部教授)

■上映作品

イン・マイ・ルーム

イン・マイ・ルーム
In my room
2018年/119分/DCP/日本語字幕 英語字幕
※マイクでのアナウンスによる日本語同時通訳あり

監督・脚本:ウルリヒ・ケーラー
撮影:パトリック・オルト
出演: ハンス・レーヴ(アルミン) エレーナ・ラドニシチ(キルシ) カール・ラウターバッハ(本人)他

気ままに夜遊びと女性と出会いを楽しむ中年男アルミンは、そんな生き方に次第に疲れを感じていた。病床の祖母を介護する父は母と別れて愛人がいる。ある朝アルミンが一人目覚めると周囲が完全に静まり返っていることに気付く。通りも建物も動物たちもいつも通りなのに人間だけが完全に姿を消していた。絶対的な孤独の中でアルミンは戸惑いつつも自由なサバイバル生活を始める。そんな中で彼はもう一人の生存者キルシと出会う。彼らはこの世界に残された最後の男女なのか。SF風の設定でありながらリアルな人間描写をユーモア交じりに展開する寓話的物語。


■監督紹介

ウルリヒ・ケーラー

ウルリヒ・ケーラー
Ulrich Köhler


1969年、ドイツのマールブルクに生まれる。1989‐91年フランスのカンペールで芸術を学んだ後、ドイツのハンブルク造形大学で哲学とビジュアル・コミュニケーションを学ぶ。そこで初期短編映画を製作した。出世作『バンガロー』(2002)と『月曜には窓がつく』(2006)は各国の映画祭で上映され数多くの賞を受けた。『スリーピング・シックネス』(2011)はベルリン映画祭銀熊賞(監督)を受賞し、同年の東京国際映画祭WORLD CINEMA部門でも上映された。『イン・マイ・ルーム』(2018)はカンヌ映画祭のある視点部門で上映されている。現在の最新作『ボランティアの年』(2019)はヘナー・ヴィンクラーとの共同監督作品。


■料金

一般=1000円
学生/シニア/アテネ・フランセ文化センター会員=800円

入場無料(当日先着順)

■お問い合わせ・会場

アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339(13:00-20:00)
infor@athenee.net

■企画立案

アンドレアス・ベッカー(慶應義塾大学准教授)

■主催

アテネ・フランセ文化センター


映画美学校

■助成

DAAD(ドイツ学術交流会)

■協力

慶應義塾大学文学部ドイツ文学科
渋谷哲也(ドイツ映画研究者、日本大学文理学部教授)

Im Apparat