キルギス(クルグズ)映画の過去と現在

2020年2月21日(金)、2月22日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

中央アジアのクルグズスタン、壮麗な山々に響く歌声。
遊牧民の伝統音楽がスクリーンに甦る、初のクルグズ語ミュージカル映画『樹の詩』を日本初上映!それにあわせ、アテネ・フランセ文化センター所蔵のクルグズ映画3作品(『白い汽船』、『赤いりんご』、『白い豹の影』)も併映。
2月22日(土)には上映後にシンポジウム(入場無料)も行ないます。

お詫びと訂正

事前の告知におきまして、『白い豹の影』の上映時間に表記間違いがございましたので、下記の通りに訂正させていただきます。上映スケジュールの変更はございません。何卒よろしくお願い申し上げます。

(誤)『白い豹の影』上映時間134分
(正)『白い豹の影』上映時間104分

アテネ・フランセ文化センター

上映作品の解説はこちら

■スケジュール

2月21日(金)

17:00『赤いりんご』(83分/35mm)
19:00『白い汽船』(100分/35mm)

2月22日(土)

14:00『白い豹の影』(104分/35mm)
16:45『樹の詩』(92分/DCP)
18:30シンポジウム(主催:KINØ)
コムズ演奏、楽器紹介:
カリマン・ウメトバエワ(コムズ奏者)
山下正美(民族音楽学)
映画解説:梶山祐治(KINØ)、司会:奈倉有里(KINØ)

■『樹の詩』監督からのメッセージ

この映画の製作にあたって、私はたくさんの映画にインスピレーションを得ましたが、そのひとつが溝口健二の『雨月物語』でした。この映画においてもやはり、知らぬ間に人間の世界に浸透している神秘的な現象が語られています。
私の映画に関心を持ってくださった日本の皆様に感謝します。

アイベク・ダイィルベコフ(『樹の詩』監督)


■情報

キルギス
出典:Wikipedia

キルギス(クルグズスタン)
正式名称はクルグズスタンまたはクルグズ共和国。首都はビシュケク(旧フルンゼ)。面積20万平方キロ、人口約640万人。国土の大半が標高2500メートル以上に位置する、かつての遊牧民地域。
クルグズスタン国内の映画市場の規模は決して大きくないが、ソ連崩壊後もクルグズ語映画が継続的に製作されているこの国には、アクタン・アリム・クバトのような国際映画祭に出品する監督がいる一方、SFからミュージカルまで豊かなローカル映画の文化が花開いている。
今回の上映作品『赤いりんご』と『白い汽船』はチンギス・アイトマートフ(1928-2008)の小説を原作にしている。クルグズスタンの枠組みを超え全ソ連的な作家として知られたアイトマートフの作品は幾度も映画化され、自身はクルグズスタン映画作家協会会長も長年務めた、この国の映画発展になくてはならない人物だった。
なお、中央アジアではソ連崩壊前後まで現地語と諸外国語で異なる表記が用いられていたが、クルグズスタンではソ連からの独立後、国家レベルで現地語(すなわちクルグズ語)の表記に合わせる決定がなされたため、本チラシでもその点を尊重して表記してある。民族もクルグズ人が70%以上を占めるが、ロシア語も国内で広く通用する。


KINØとは…
文学、映画、演劇ーーロシア文化の異なる分野を専門とする三人による、知られざるソ連・ロシア映画を紹介上映するプロジェクト。
(梶山祐治、伊藤愉、奈倉有里)
>>>ウェブページはこちら


■料金
一般=一回券1500円/二回券2500円
    /四回券4500円

シニア・学生=一回券1200円

アテネ・フランセ文化センター会員=
一回券1000円

※各回入替制、当日券のみ販売
※シンポジウムはどなたでもご入場いただけます

■会場・お問い合せ

アテネ・フランセ文化センター
千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339

■主催

KINØ
アテネ・フランセ文化センター