ストローブ=ユイレの軌跡 1962-2020
Rétrospective Straub-Huillet 1962-2020

第3期:2024年1月23日(火)-1月27日(土)(日曜・月曜休館/5日間)

会場:アテネ・フランセ文化センター

魔女―女だけで

慰めようもないもの

目下の状況は?ジャン=マリー・ストローブ

映画による抵抗運動を続けたジャン・マリー・ストローブ(1933-2022)とダニエル・ユイレ(1936-2006)。 1962年の処女作『マホルカ=ムフ』から、新型コロナウィルス感染拡大下の2020年4月5日にネット配信された『ロボットに対抗するフランス』まで48作品を一挙上映。
2022年「盟友」ジャン=リュック・ゴダール(9月13日逝去)の後を追うように同年11月20日に世を去ったストローブの新作はもう見ることはできないが、ストローブ=ユイレ全48作品を上映するとともに、ストローブ=ユイレの創作活動を記録したドキュメンタリー映画も上映することで、世界映画史に独自の足跡を残したふたりの映画作家の検証を継続する。

上映作品の解説はこちら

■上映スケジュール
※チケットは1回目上映開始の20分前から、当日上映分を販売します。

第3期:1月23日(火)-1月27日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
1月23日(火)

17:20 プログラム⑲
『アルテミスの膝』『ジャン・ブリカールの道程』
(計66分)
19:00 プログラム⑳
『魔女―女だけで』『ジョアシャン・ガッティ』『コルネイユ=ブレヒト』(計103分)

1月24日(水)

17:40 プログラム㉑
『おお至高の光』『ある相続人』『ジャッカルとアラブ人』(計51分)
19:00 プログラム㉒
『慰めようもないもの』『母』『ミッシェル・ド・モンターニュのある話』(計68分)

1月25日(木)

17:40 プログラム㉓
『ヴェネツィアの死』『影たちの対話』『ヴェネツィアについて』(計54分)
19:00 プログラム㉔
『共産主義者たち』『アルジェリア戦争!』(計72分)

1月26日(金)

17:10 プログラム㉕
『水槽と国民』『レナートに』『目下の状況は?ジャン=マリー・ストローブ』『湖の人びと』『ロボットに対抗するフランス』(計76分)
19:00 プログラム①
『マホルカ=ムフ』『妥協せざる人々』(計73分)

1月27日(土)

16:00 プログラム②
『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』(93分)
18:00 プログラム③
『花婿、女優、そしてヒモ』『オトン』(計111分)

ストローブ=ユイレ

ジャン=マリー・ストローブ
Jean-Marie Straub
ダニエル・ユイレ
Danièle Huillet


ジャン=マリー・ストローブ(1933-2022 )とダニエル・ユイレ(1936‐2006)は40年以上にわたって共同で挑発的な映画を作った。ロレーヌ地方メス出身のストローブは、徴兵忌避のため58年に西ドイツに亡命、さらに69年にローマに生活・活動拠点を移した。彼らの作品の大半は先行する文芸作品に基づくが、その原典の本文の扱いは厳密で、叙述内容の伝達を効率化する改変は避けられる傾向にある。高度に文学的なドイツ語、フランス語、イタリア語の3か国語を用いて作られる彼らの映画は、2006年のダニエル・ユイレ死後もその基本姿勢を変えることなく、2022年11月のストローブの死まで継続された。音声言語の含蓄、音楽的抑揚に重きをおいており、その厳密な画面構図と時間構成、計算された身ぶりと廃棄しえない偶発性の弁証法は、映画表現の革命的な潜勢力を示唆している。


■入れ替え制
■全作品日本語字幕付き

■料金

1回券:
一般=1000円
学生/シニア:1回券=900円
アテネ・フランセ文化センター会員=800円

3回券:
一般/学生/シニア共通=2400円

全作品鑑賞券=10,000円(限定30枚)
※全作品鑑賞券は完売いたしました。

※3回券、全作品鑑賞券は「ストローブ=ユイレの軌跡 1962-2020」特集を通してお使いいただけます。
※3回券、全作品鑑賞券は複数人での使用不可となります。

■お問い合わせ・会場

アテネ・フランセ文化センター
東京都神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339

■主催

アテネ・フランセ文化センター


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