新作『ライオンは今夜死ぬ』公開記念
諏訪敦彦監督特集―諏訪敦彦との5日間
Rétrospective Nobuhiro SUWA ou la Leçon de Cinéma

2018年1月15日(月)-1月19日(金)(5日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター

2/デュオ

ユキとニナ

M/OTHER

諏訪敦彦監督最新作『ライオンは今夜死ぬ』(ジャン=ピエール・レオー主演)が1月20日(土)より公開されます。本特集は8㎜自主制作時代から、35㎜フィルム、近年のデジタル作品まで、DVD化されていない『M/OTHER』『H Story』を含め、諏訪監督作品9本を上映。監督による5日間連続トーク(「映画のレッスン」)とともにその軌跡をたどります。

「未知の映画について考えてみたい」
今年完成した『ライオンは今夜死ぬ』を含めて、6本の長編映画といくつかの短編。気がつくと、それらを制作するのに30年以上を費やしてしまっていた。
それなのに、「私はまだ映画と呼べるものを1本も作れたことがない」という実感だけが残っている。
これらは私の作品であるけれど、私は映画の作者が監督であるということを疑っている。誰も頷いてはくれないが、映画を作ったことがある者なら子供でも知っていること。これらは私の指図だけで作られたものではなく、みなで作ったもの、様々な偶然、出会いや別れ、愛や抵抗、喜びや苦しみが織り合わされて、たまたま一つのフィルムとしてまとめられた出来事に過ぎない。そして、それらが存在するのは誰かに見られているその瞬間、別の人生を生きるその見知らぬ人によって作られて消えてゆく。私の映画は実はどこにも存在しない。
しかし、これらの作品が時を経て今また誰かによって見られ、さまざまな映画として新たに生まれるのだとしたら、私はそれを傍で感じながら、未知の映画について考えてみたい。これは私のための「映画のレッスン」である。
諏訪敦彦(映画監督)

上映作品の解説はこちら

■上映スケジュール
※チケットは1回目上映開始の20分前から、当日上映分を販売します。

1月15日(月)

16:30 『はなされるGANG』(85分)
18:00 トーク「映画のレッスン1」(約40分)
19:00 『2/デュオ』(95分)

1月16日(火)

15:30 『M/OTHER』(147分)
18:00 トーク「映画のレッスン2」(約40分)
19:00 『H Story』『a letter from hiroshima』(計147分)

1月17日(水)

16:00 『不完全なふたり』(108分)
18:00 トーク「映画のレッスン3」(約40分)
19:00 『ユキとニナ』『黒髪』『世界の質量』(計145分)

1月18日(木)

13:30 『2/デュオ』(95分)
15:30 『H Story』『a letter from hiroshima』(計147分)
18:00 トーク「映画のレッスン4」(約40分)
19:00 『はなされるGANG』(85分)

1月19日(金)

13:10 『不完全なふたり』(108分)
15:30 『ユキとニナ』『黒髪』『世界の質量』(計145分)
18:00 トーク「映画のレッスン5」(約40分)
19:00 『M/OTHER』(147分)


■監督紹介

諏訪敦彦

諏訪敦彦
Nobuhiro SUWA

1960年広島県生まれ、大学時代から自主制作映画を作りはじめる。84年に8㎜で撮った異色のフィルムノワール『はなされるGANG』でPFFに入選。97年には『2/デュオ』で長編映画監督デビュー。ロッテルダム映画祭でNETPAC賞を受賞。2作目『M/OTHER』では三浦友和を起用してカンヌ映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アラン・レネの傑作『二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』を大胆にリメイクした3作目『H Story』など、日仏の名だたる俳優とコラボレーションしながら「新しい映画」を模索。ヨーロッパを中心に現代映画の担い手として世界的な評価を得る。日仏合作映画『不完全なふたり』は、ロカルノ映画祭(スイス)で審査員特別賞を受賞、フランスでもロングランを記録した。また、映画教育を「映画を探究する場」として位置づけ、東京造形大学、映画美学校、東京藝術大学大学院で学生たちとコラボレーションをするとともに、近年では小中学生を対象にした「こども映画教室」の講師もつとめている。最新作はヌーヴェルヴァーグを代表する俳優ジャン=ピエール・レオー主演による『ライオンは今夜死ぬ』。



■告知

ライオンは今夜死ぬ

ヌーヴェルヴァーグの申し子 主演ジャン=ピエール・レオ―
監督:諏訪敦彦(『不完全なふたり』『ユキとニナ』)
1月20日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー!

>>詳細はこちら http://www.bitters.co.jp/lion/


■各回入れ替え制
■トークは当日分の半券もしくは全作品通し券でご覧いただけます。

■料金

一般=1500円
学生/シニア=1200円
アテネ・フランセ文化センター会員=1000円
全作品通し券=5000円

■お問い合わせ・会場

アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339(13:00-20:00)

■主催

アテネ・フランセ文化センタ—