鈴木英夫


1916年生まれ。39年新興キネマ大泉撮影所に入社。助監督部に入り、主に田中重雄に就く。47年、自らのオリジナル・シナリオ「二人で見る星」で監督デビュー。下山事件をヒントにした第二作「蜘蛛の街」が評判になり、出世作となる。52年、大映を辞してフリー。54年、東宝と専属契約を結ぶ。東宝の中堅監督として、ホームドラマ、コメディ、メロドラマ、文芸作品、青春映画などあらゆるジャンルの作品を監督するが、特にスリラー/サスペンス映画に真価を発揮する。その作品は、熾烈な競争下での《組織と個》、エゴを剥き出しにした人間の《マキャベリズム》といった現代的な主題をドライな視線で摘出したものが多い。67年、辞令によりテレビ部に移籍。百本以上のテレビ作品を手がける。2002年、85歳で死去。生涯に監督した劇場用映画は36本。近年再評価の兆しが著しい。


過去の上映作品

魔子恐るべし 1954
大番頭小番頭 1955
彼奴を逃すな 1956
目白三平物語 うちの女房 1957
危険な英雄 1957
脱獄囚 1957
社員無頼 怒号篇 1959
社員無頼 反撃篇 1959
サラリーマン目白三平 女房の顔の巻 1960
サラリーマン目白三平 亭主のためいきの巻 1960
非情都市 1960
黒い画集 第二話/寒流 1961
その場所に女ありて 1962
悪の階段 1965