浪華悲歌

1936年(71分)

監督/溝口健二

原作/溝口健二 脚本/依田義賢 撮影/三木稔 装置/久光五郎 木川義人 岸中勇次郎

出演/山田五十鈴 梅村蓉子 大倉千代子 大久保清子

戦前の溝口がリアリズムを確立した現代劇の傑作。依田義賢が初めて脚色に参加。大阪の製薬会社に勤める村井アヤ子(山田五十鈴)は、公金を横領した父を救うために社長の妾になるが、夫人に発覚する……。社長の志賀廼家弁慶と夫人の梅村蓉子、株屋の進藤英太郎と山田の大阪弁の掛け合いも魅力。