フェイク・ドキュメンタリーの射程
バウハウス神話の批判的再考のために

2022年3月7日(月)
会場:アテネ・フランセ文化センター

2021年に京都文化博物館で行われた京都建築映像祭2021で日本初上映された映像作品『中立性のフィールド』は世界的建築家にしてバウハウスの校長もつとめたミース・ファン・デル・ローエ最後のテレビ出演と銘打ったフェイク・ドキュメンタリーです。本企画はこの作品の東京初上映に際し、ミースのドイツ時代について政治と建築の関係性から考察すると共に、本作の作り手であるイスラエル出身ドイツ在住のアーティスト、ダニ・ガルの作家性について紹介するレクチャーを行います。

■上映スケジュール
※当日18:10から受付を開始します。

3月7日(月)

18:30 上映『中立性のフィールド』(32分)
19:20 講演「建築と政治の関連を考察する映像作家ダニ・ガルについて」
講師:渋谷哲也(ドイツ映画研究者/日本大学文理学部教授)
※ダニ・ガル監督オンライン出演あり

■上映作品

中立性のフィールド

中立性のフィールド
Fields of Neutrality (The Last Interview with Ludwig Mies Van Der Rohe)
32分|2019年|デジタル

監督:ダニ・ガル
出演:ミーガン・ゲイ ヴァルター・ゴンターマン

バウハウス100周年に際し、建築家ミース・ファン・デル・ローエが晩年にテレビ番組に出演した体裁で作られたモキュメンタリー。話題の中心は最後の校長としてバウハウス閉校に至った経緯であり、芸術家がナチスや共産主義者との確執において政治的に中立のポジションを取る意味とそのモラルの問題である(渋谷哲也)。


■監督情報

ダニ・ガル

ダニ・ガル
Dani Gal

1975年イェルサレム生まれ。現在はドイツ・ベルリンを拠点に創作活動を行う。 イスラエルで美術とデザインを学んだ後、フランクフルトのシュテーデル造形芸術学校とニューヨークの クーパー・ユニオンで学ぶ。ヴェネツッア・ビエンナーレやポンピドウ・センターなど世界各地で映像や音響作品を発表。 ホロコーストと芸術の関係を考察する作品が目立っている。
主な映像作品は、『夜と霧』(2011)、『ホワイト・シティ』(2018)『ピアノのための3つの作品』(2020)など。


【お知らせ】
新型コロナウィルスの感染状況により、開映時間の変更や席数の制限をさせていただく可能性があります。
ご来場前にウェブページでご確認いただくか、お問合せ下さいますようお願い申し上げます。

■入れ替えなし
■日本語字幕あり

■料金

入場無料(当日先着順)

■会場&お問い合わせ

アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
TEL. 03-3291-4339

■主催

渋谷哲也(日本大学文理学部教授)

■共催

アテネ・フランセ文化センター

■協力

Dani Gal
ヴュッター公園