詩的救済をめぐって
「松本圭二セレクション」完結記念イベント

2018年6月9日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

航思社から「松本圭二セレクション」全9巻の刊行を記念して、2006年「アストロノート」で萩原朔太郎賞を受賞後、伝説の詩人と化していた松本圭二登壇によるトークショーおよび、松本が出演も果たした瀬々敬久監督の『昭和群盗伝2 月の砂漠』(1990年)の上映をおこないます。本イベントのチラシ限定で、松本圭二の新作詩「ちくしょう、やり直しだ」を掲載しています。

お詫びと訂正
上映作品『昭和群盗伝2 月の砂漠』の製作年に誤りがございました。
チラシの記載では92年と告知しておりましたが、正しくは90年になります。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承のほどお願いいたします。

■スケジュール

6月9日(土)

17:30 開場
17:45 上映『昭和群盗伝2 月の砂漠』(62分)
19:00 トーク:「詩的救済をめぐって」

■上映作品

昭和群盗伝2 月の砂漠
1990年(62分)

監督:瀬々敬久
脚本:佐々木宏・瀬々敬久
出演:下元史朗・川奈忍・伊藤清美・佐野和宏・松本圭二ほか

初老の探偵が建設大臣からある男の捜索を依頼される。やがてその男と原子炉事故の関係、さらに事件が政治の恥部を隠すための陰謀だったことが判明する——福島原発を舞台に原発ジプシーや円谷幸吉を題材にした重厚なドラマ。
「長ドスを振りかざして、国会議事堂前を走り抜けたことを覚えている。むろんゲリラ撮影だ。一回きりの本番。そこで僕がドジを踏んだ。撮影は急遽、青山墓地に変更となった」(松本圭二)

■トーク

「詩的救済をめぐって」

作品化に至らなかった1995年の陰惨な映像「マツモトエレジー」をBGVにして、僕はひたすらモノローグに徹しようと思う。詩人のパフォーマンスを批判してきた僕の、最初で最後のパフォーマンスになるかも知れない。 「詩的救済」なる概念を考察するには、1995年に立ち返る必要があると僕には思われる。阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件があった年だ。そして翌年の春、僕は絶望的な気分で東京を去った。(松本圭二)
※トーク終了後にサイン会を開きます(1人1冊のみ)。

■出版情報

「松本圭二セレクション」全9巻
(1.ロング・リリイフ、2.詩集工都、3.詩篇アマータイム、4.青猫以後、5.アストロノート、6.電波詩集、7.詩人調査、8.さらばボヘミヤン、9.チビクロ)

航思社、2017年9月-18年6月、四六判仮フランス装、本体2400-4200円
朔太郎賞詩人の全貌——「生きる伝説」と化していた詩人、フィルム・アーキヴィストでもある松本圭二の詩と批評・エッセイの集大成。


■料金
一般=1800円
アテネ・フランセ文化センター会員/
当日書籍購入者=1500円


■会場・お問い合せ

アテネ・フランセ文化センター
千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339

■主催

航思社
アテネ・フランセ文化センター

■協力

国映