東京フィルメックス特別企画
マノエル・ド・オリヴェイラ監督の大作 日本初上映
『繻子の靴』(1985/上映時間6時間50分/35mm版/日本語字幕)
Le Soulier de Satin de Manoel de Oliveira

2020年11月22日(日)
有楽町朝日ホール

2020年11月26日(木)―28日(土)
アテネ・フランセ文化センター(御茶ノ水)

繻子の靴

繻子の靴

繻子の靴

フランスを代表する詩人・劇作家ポール・クローデルが外交官として日本に赴任中(1921–1927)に書き上げた長大な戯曲『繻子の靴』を、ポルトガル映画の巨匠マノエル・ド・オリヴェイラが映画化した上映時間7時間に及ぶ大作。ヴェネチア映画祭特別金獅子賞。

『繻子の靴』上映記念カタログに関する訂正

『繻子の靴』上映記念カタログにおいて、記載に一部誤りがありました。
以下の通り訂正させていただきます。

[訂正](2020年11月26日)
*表2下段:「マリア・バロッソ」→「マリア・バローゾ」
*1頁3段19行:「製作費は六千万フラン」→「製作費は千二百万フラン」
*9頁2段23行:「ドン・ロドリゴに身を任せる」→「ドン・ロドリゴを諦める」
*12頁3段16行:「[聖母像の両手に]」→「[聖母像の足下に]」

『繻子の靴』チケット販売について

チケットは全日完売いたしました。当日券の販売もございません。
ご了承のほどよろしくお願いいたします。


会場でのチケットは販売いたしません。あらかじめPassMarketにてご購入ください。
チケット販売期間:10月17日(土)0:00 - 各プログラムの上映開始時刻まで

●発券・システム利用料は0円。コンビニ決済のみ別途決済手数料がかかります。
●『繻子の靴』11月22日(日)有楽町朝日ホール、11月26日(木)ー28日(土)アテネ・フランセ文化センター(御茶ノ水)共に特別料金5000円となります。(U-25割は対象外)
●11月22日(日)有楽町朝日ホールでの上映は全席指定制となります。
●11月26日(木)ー28日(土)アテネ・フランセ文化センター(御茶ノ水)は自由席(整理番号入場制)となります(当日券はございません。チケットはPassMarketでご購入下さい)。
>>>PassMarketの購入ページはこちら

>>>「第21回東京フィルメックス」チケット情報詳細はこちら

■上映スケジュール
※開場時間は上映開始の20分前となります。
『繻子の靴』(410分)

有楽町朝日ホール
11月22日(日)

12:00 第1部(136分) ※休憩30分
14:46 第2部(143分) ※休憩30分
17:19 第3部(130分)

アテネ・フランセ文化センター
11月26日(木)ー11月28日(土)

13:00 第1部(136分) ※休憩20分
15:36 第2部(143分) ※休憩20分
18:19 第3部(130分)

※11月28日(土)の上映終了後(20:30―)、四方田犬彦氏(比較文学者・映画史家)によるトークを予定しております。
※本作品のプリントは製作から年数が経過しているため、状態が良好でない箇所がございます。あらかじめご了承下さい。

■上映作品

繻子の靴

繻子の靴
LE SOULIER DE SATIN
1985年/410分/35㎜/日本語字幕

監督・翻案:マノエル・ド・オリヴェイラ
文学顧問:ジャック・パルシ
撮影監督:エルソ・ロケ
録音:ジョアキン・ピント
音楽:ジョアン・パエス
製作総指揮:パウロ・ブランコ
出演:ルイス・ミゲル・シントラ、パトリシア・バルジク、アンヌ・コンシニー、ジャン゠ピエール・ベルナール、アンヌ・ゴーティエ、イザベル・ヴェンガルテン

舞台は16世紀の大航海時代。スペイン国の大審問官ペラジオの若き妻プルエーズは秘かに愛する騎士ロドリゴとの逢瀬を図る一方、背教者カミロが彼女へと言い寄る……。野心に溢れた征服者たちが策略を巡らせるなか、プルエーズとロドリゴの二人はすれ違い続け、「禁じられた愛」の運命はヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、アジアと海を越えて経めぐる。その果てに魂の救済は訪れるのか?
『フランシスカ』に至る《満たされぬ愛》4部作を完成させたオリヴェイラが次に取り組んだのは、ポール・クローデルの戯曲『繻子の靴』の映画化。詩人・劇作家にして外交官も歴任したクローデルが、関東大震災を経験した日本赴任中に書き上げた『繻子の靴』(渡辺守章訳、岩波文庫)は、あまりの長大さにこれまで上演された機会も数少ないが、3部構成のオリヴェイラ版は所々を切り詰めつつ、台詞は原文を忠実に踏襲している。フランス演劇史の記念碑的作品を原作に得た映画『繻子の靴』では、演劇と映画というジャンルを横断すべく、オリヴェイラならではの果敢な試みがなされている。
後にオリヴェイラ作品の常連となる名優ルイス・ミゲル・シントラが主人公ロドリゴを演じ、ブレッソン『白夜』で知られるイザベル・ヴェンガルテンも「守護天使」役で出演する。第3部には日本人絵師「大仏」も登場。

■監督紹介

マノエル・ド・オリヴェイラ
Manoel de Oliveira

1908年12月11日、ポルトガル・ポルト生まれ。31年に初監督作『ドウロ河』を撮り、42年に初の劇場用長篇映画『アニキ・ボボ』を発表。家業を手がけつつ映画制作を続け、約20年ぶりに長篇第2作『春の劇』(63)を公開するも、「ポルトガルには検閲が存在する」という発言によって投獄される。10年近くを経た長篇第3作『過去と現在昔の恋、今の恋』(72)を皮切りに、74年の独裁政権終焉をまたいで、『ベルニデまたは聖母』(75)、『破滅の愛』(78)、『フランシスカ』(81)の《満たされぬ愛》4部作を完成。以来、『繻子の靴』(85)でも協働したプロデューサーのパウロ・ブランコと組んで、傑作を次々と世に送り出す。『カニバイシュ』(88)、『ノン、あるいは支配の虚しい栄光』(90)、『アブラハム渓谷』(93)、『階段通りの人々』(94)、『クレーヴの奥方』(99)、『家路』(01)、『永遠の語らい』(03)などなど。さらに100歳を前後して、『夜顔』(06)、『ブロンド娘は過激に美しく』(09)、『アンジェリカの微笑み』(10)、『家族の灯り』(12)と、旺盛に撮影を続けていたが、2015年4月2日、106歳で他界。

■上映記念カタログ

『繻子の靴』上映記念カタログ

『繻子の靴』上映記念カタログ

B5判16頁
アテネ・フランセ文化センター=発行

*『繻子の靴』作品情報、あらすじ
*「映画と演劇、どっちも同じ――オリヴェイラ『繻子の靴』上映によせて」四方田犬彦
*「『繻子の靴』」ジョアン・ベナール・ダ・
コスタ(訳=木下眞穂・清水ユミ)
*「恋情のオデュッセイア」シャルル・テッソン(訳=堀潤之)
*「万物を舞台に」マノエル・ド・オリヴェイラ(聞き手=パスカル・ボニゼール、ミシェル・シオン/訳=堀潤之)


■料金
一般=5000円(上映記念カタログ付)
※PassMarketでご購入下さい。

全日完売いたしました。当日券の販売はございません。

チラシのダウンロードはこちら

繻子の靴

繻子の靴

■会場・お問い合せ

11月22日(日)
有楽町朝日ホール
東京都千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン11F
JR/地下鉄 有楽町駅・銀座駅より徒歩1〜2分

11月26日(木)―28日(土)
アテネ・フランセ文化センター
東京都神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339

■主催

東京フィルメックス
東京フィルメックス


アテネ・フランセ文化センター アテネ・フランセ文化センター

■共催

朝日新聞社

■作品提供

Le Petit Bureau