『子どもの瞳をみつめて』公開記念
撮影監督・瓜生敏彦の足跡

2023年4月15日(土)

会場:アテネ・フランセ文化センター

三里塚闘争の少年行動隊員であった瓜生敏彦は、反対闘争を記録するため実家に寄宿していた小川プロダクションと交流。やがて撮影監督の道を志ざし、小林正樹監督『東京裁判』(1982)の撮影助手を経て、黒沢清監督『神田川淫乱戦争』(1983)で劇映画に進出。その後、テレビにも活動の場を広げながら1990年代からは次第にフィリピンに活動の中心を移し、スモーキー・マウンテンなどで生きる最貧困層の人々を撮影、この度、その集大成とも言える8年がかりの初監督作品『子どもの瞳をみつめて』を完成させた。
本上映は、『子どもの瞳をみつめて』の日本公開を記念して、瓜生敏彦のターニングポイントになった作品を上映、その創作活動を考える。

■上映スケジュール
※チケットは1回目上映開始の20分前から、当日上映分を販売します。

4月15日(土)

13:00 Aプログラム
『三里塚 第二砦の人々』(143分)
『神田川淫乱戦争』(60分)
※瓜生敏彦が撮影を担当した、黒沢清監督のテレビ作品の参考上映あり(短編)
17:30 Bプログラム
プレミア上映『子どもの瞳をみつめて』(93分)
19:30 オンライントーク(東京―フィリピン):
瓜生敏彦(監督・撮影監督)他

■上映作品

三里塚 第二砦の人々

三里塚 第二砦の人々
1971年/143分/16mm
監督:小川紳介
撮影:田村正毅

破壊されるバリケード小屋。農婦らは自らを鎖で縛りつけて後退を拒む。地下深く掘られた壕の中、ロウソクの灯の下で抵抗が続く。マンハイム映画祭スタンバーグ賞を受賞した、小川プロダクション・三里塚シリーズ中の核。小川プロとの出会いは、映画を志す瓜生敏彦の原点となった。

神田川淫乱戦争
©ヒューマックスコミュニケーションズ

神田川淫乱戦争
1983年/60分/35mm
監督:黒沢清
撮影:瓜生敏彦
出演:麻生うさぎ 瓜生敏彦 周防正行 塩田明彦 美野真琴

息子への異常な愛情を注ぐ母の手から無垢なマザコン少年を救い出す2人の女の活躍を描く、黒沢清監督初の劇場長編。同じく瓜生敏彦も本作で劇映画の撮影監督デビューを果たしている。

プリント提供:国立映画アーカイブ

子どもの瞳をみつめて
©2022 TAKION.INC

子どもの瞳をみつめて
2022年/93分/DCP
監督:瓜生敏彦 ビクター・タガロ

フィリピンに暮らす最貧困エリアの子どもたち。その過酷な不法労働を声高に告発するのではなく、子どもたちの日常に密着し、静かに祈るように見つめた、瓜生敏彦の監督デビュー作。


■先着順/入替制
■トークは本上映の半券のご提示でご入場いただけます。

■料金

1プログラム券:
一般=1800円
学生/シニア=1500
アテネ・フランセ文化センター会員=1200円

2プログラム券:
一般/学生/シニア/会員共通
2000円

■お問い合わせ・会場

アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339(13:00-20:00)

■主催

アウトサイド
アテネ・フランセ文化センター