クラウス・ウィボニー レトロスペクティヴ
Klaus Wyborny Retrospektive

2016年5月21日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

西洋の没落のためのエチュード

オープン・ユニヴァース

想像の美術館−モネのためのエチュード


実験映像作家クラウス・ウィボニー。彼の探究心は映画だけでなく、物理学、数学までに及び、多彩な活動を行っています。彼の来日に合わせ、1日限定で上映会を行いウィボニー監督にトークをしていただきます。

【お詫びと訂正】 事前の告知から変更がございましたので、訂正のご案内をさせていただきます。
上映会へご参加の際には、下記の情報をご参照くださいますようお願い申し上げる次第です。

18:45-トーク:
クラウス・ウィボニー赤坂太輔(映画批評家)
通訳:藤原敏史(映画監督)

物理学者・数学者・音楽家でもある映画作家クラウス・ウィボニーは、映像とは抽象的で時空間に出現し消滅する何ものかであり、現実を記録するイメージではないと言っている。ウィボニーは自作を「時間における印象主義的」作品と呼ぶ。ポール・シャリッツに捧げた『西洋の没落のためのエチュード』を始めとする『大地の歌シリーズ」や劇映画『オープン・ユニバース』で使われるフィルム断片の加工(赤青のフィルター、オーバーラップ、フェードアウト、ネガ反転等)と音楽的モンタージュにズレを伴う変調リズムの自作曲のコンビネーション、デジタル映像とドイツを代表する詩人ドリュス・グリューンバインとのコラボレーション作は、観客を尋常でない視聴覚体験に耽溺させる。

赤坂太輔 (映画批評家)

上映作品の解説はこちら

■上映スケジュール
※チケットは14:40から当日上映分を販売します。

5月21日(土)

15:00 『オープン・ユニバース』(91分)
17:00 『想像の美術館―モネのためのエチュード』(103分)
18:45 トーク: クラウス・ウィボニー赤坂太輔(映画批評家)
通訳:藤原敏史(映画監督)


■監督紹介

クラウス・ウィボニー

クラウス・ウィボニー
Klaus Wyborny

映像作家。1945 年生まれ、ハンブルクとニューヨークで物理学を専攻。大学在学中に実験映画制作を始め、1968 年に映画監督であるヘルムート・コスタールやウェルナー・ネーケス、ドーレ・Oらとフィルムメーカー・コーペラティブを創設する。その作品は「語りへの戦い」(ハルトムート・ビトムスキー/映画監督、批評家)と称され、ジョナス・メカスに絶賛された初期の話法的実験映画からティルダ・スウィントンやハンス・ツィシュラーら俳優と組んだ実験的な劇映画、近年の音楽構造的ランドスケープ・フィルム、詩人ドゥルス・グリューンバインとのコラボレーション、映画史へのアプローチ作品やインスタレーションまで多岐にわたる活動で知られる。
近作としてベートーヴェンへのオマージュ『ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンへのオマージュ』、シュペングラーの書に想を得た『西洋の没落のためのエチュード』、友人である映画監督ハルーン・ファロッキ(2014 年没)に捧げられた『想像の美術館―モネのためのエチュード』、自作上映を見る観客を撮影した『世の光』などがある。またシカゴ、ニューヨーク、バルセロナ、リスボン等で作品が上映され、国際的評価が高まっている。
また、ニューヨーク州立大学、オハイオ州立大学、ベルリン芸術大学、マンハイム専門大学等で教鞭をとっている。

■その他会場の詳細


■各回入れ替え制
■全作品Blu-ray上映
■『西洋の没落のためのエチュード』以外は日本語字幕付き

■トークは本特集のチケット半券でご覧いただけます。

■料金

一般=1200円(2回券=2200円
アテネ・フランセ文化センター会員/学生/シニア=1000円

チラシのダウンロードはこちら

クラウス・ウィボニーレトロスペクティヴ

■お問い合わせ・会場

アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339(13:00-20:00)